たじまで農業

活動レポート

爽やかな香りを但馬から 朝倉さんしょ出荷始まる

2014.05.22
140522asakura.jpg JAたじま朝倉さんしょ部会で5月22日、実サンショウ「朝倉さんしょ」の収穫が始まりました。収穫は6月10日頃まで続き、JAたじまでは昨年より約1t多い、4.8tの集荷を見込んでいます。そのうち2.8tは京阪神の市場へ出荷し、残りの2tはJAが冷凍や佃煮などに加工して販売します。

 部会長の福井悦雄さんは、この日の早朝から自宅近くのほ場で2010年に苗木を定植した樹を中心に収穫。アサクラサンショウは他のサンショウと比べ、大粒の実と香りの高さが特徴で、福井部会長が実を摘むたびに、辺りには朝倉さんしょの爽やかな香りが漂いました。福井部会長は、「4月は雨が少なく、粒の大きさを心配したが、先日の雨で大きくなった。香りも良く、上々の出来」と話していました。

 同部会は2010年に設立し、但馬が原産とされるアサクラサンショウのブランド化に取り組んできました。優良な苗木の販売や定期的な講習会の実施、料理コンテストの開催、栽培のしやすさのPRなどの取り組みが奏功し、設立当時と比べて栽培面積は3haから10ha、生産者は167人から406人まで増加。苗木の販売はこれまでで、約7,000本となりました。同サンショウは苗木の定植から3、4年で本格的な収穫が始まるため、今後は一層、収穫量の増加が見込まれます。

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朝倉さんしょを収穫する福井悦雄部会長

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朝倉さんしょを持ち込んだ生産者と一緒に職員が検品

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1箱10kg入り。職員が丁寧に手作業で箱に詰めます