たじまで農業

活動レポート

朝倉さんしょ生産者大会 品質の向上に取り組む

2014.11.11
 JAたじま朝倉さんしょ部会は11月11日、JAたじま総合営農センターで生産者大会を開き、大会決議として更なる品質の向上と収量増に取り組むことを確認しました。大会には部会員と行政関係者、JA役員ら約150人が出席しました。

 大会では、JAから2014年度の出荷状況を報告しました。今年度は406人の部会員が約10haでサンショウを栽培し、約7tをJAへ出荷。JAはそのうち5tを青果のまま加工業者等へ出荷し、残りの2tを通年販売用に冷凍加工しました。天候の不順等で収量が少なかった昨年と比べ、出荷量は、ほぼ倍となりました。また、2009年度から行っている苗木の新植は、今年度末で9,000本に達する見込みです。福井悦雄部会長はあいさつで、「生産基盤は整った。より良い朝倉さんしょをより多くの人に食べてもらえるよう、部会員みんなで協力し合おう」と呼びかけました。

141101sansho-bukaicho.jpg
部会員の一致団結を呼びかけた福井悦雄部会長

 また、収穫遅れによる品質の低下を防ぐために行った、開花時期と収穫適期の関連についての調査を養父支部が報告しました。調査では支部内を5つの地域に分けて花芽の目合わせを行い、満開の状態と日にちを確認し、収穫日ごとの秀品率を調査。満開の状態を部会員が知ることで、適期を判断しやすくなりました。参加者は、「適期に収穫した実と比べると、収穫遅れの実は価格が10分の1まで下がってしまう。適期の判断は難しいが、やりがいもある」と話していました。支部の事務局を務める八鹿営農生活センター藤原弘樹営農相談員は、「地域によって気候条件は異なり、ほ場によって条件は様々。生産者全員が的確な判断ができるよう、これからも調査と目合わせ会を続けたい」と意気込んでいました。

141101sansho-hujiwara.jpg
花の満開と収穫適期の関連について、JAが報告