たじまで農業

活動レポート

新たな集落営農組織を設立 地域農業の発展決意

2015.02.26

 豊岡市但東町天谷地区に土地を持つ農家17戸が2月21日、「天谷営農組合」を立ち上げました。中山間地域の天谷地区ならではの農業の仕組みをつくって農地を守り、天谷地区をいつまでも住み続けられる集落にすることが目的です。組合長には森脇幸夫さんが就き、地域農業への意気込みを語りました。天谷公会堂で開いた設立総会には、地元農家、行政関係者やJA職員など17人が出席し、新たな集落営農組織の発足を祝いました。

 

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 高齢化の進む天谷地区では、農業の担い手不足が深刻化しています。平成25年10月、天谷地区の農家が今後の地域営農についてJAに相談。行政などと協議し、平成26年からは地域で集落営農についてのアンケートを行ったり、座談会を開いて意見を交わしたりして、設立に向けた準備を進めてきました。

 

 今回新しく立ち上げた天谷営農組合は、「天谷ならではの農業をめざそう」をスローガンに掲げました。農地面積や労働力の規模に合った活動に取り組み、助け合いによる安心で効率的な農業を目指します。当面は農作業の受託や農機の共同利用が主ですが、遊休農地で野菜を栽培するなど農地の荒廃防止にも努めます。天谷地区の住民に行ったアンケートでは、休日なら農業を手伝える若手の非農家もいたことから、将来的に地域の農業を任せられるよう積極的に声をかけるなど担い手の育成にも力を入れていきます。

 

 JAたじま但東営農生活センターの水島忠秋センター長は、「美しい風景を持つこの地の農業を後世へ伝えていけるよう、関係機関と協力してしっかり支えていく」と話していました。

 組合長に就いた森脇さんは、「遊休農地を活用したり、作業を効率化して生産者の身体的な負担を減らしたりして、農地を守り、地域の農業を維持、発展していきたい」と決意を示しました。