高原野菜「はたがなる大根」 出荷本格化
新温泉町岸田の畑ケ平高原で8月20日、特産の夏ダイコン「はたがなる大根」の本格的な出荷が始まりました。出荷は17日から始まりましたが、生産者4戸が揃って出荷するのはこの日が初めてで、約2千5百ケース(1ケース10kg)を、JAたじまを通して神戸、京都、明石、地元の豊岡の市場へ出荷しました。
畑ケ平高原は、標高が950~約1,100m。夏季でも冷涼な気候と昼夜の大きな気温差で、甘味が増すといわれ、きめの細かさとみずみずしさが特長です。現在、地元の農家でつくる畑ケ平農業生産組合の4戸が、約16haで栽培しています。
同組合の西垣昌弘組合長によると、今年は6月の播種後、雨量が多く生育遅れを心配しましたが、その後、天候に恵まれ順調に生育。収穫したダイコンは大きさも良く、今後の出荷量も期待できるそうです。出荷は10月初旬までで、昨年の9万3千ケースより7千ケース多い、10万ケースを目指す。
生産者らは未明から収穫作業を始めました。収穫したダイコンを集荷場に運んだあと、ダイコンの葉を切り落とし、丁寧に泥を洗い流して、等級別に箱に詰めていきました。西垣組合長は、「今年もおいしいダイコンができた。おろしやサラダなど生で味わってほしい」と話していました。