たじまで農業

活動レポート

タマネギ生産拡大へ 講習会を開催

2015.09.01

 JAたじまは平成27年度、JA全農兵庫と協力して加工用タマネギの生産に力を入れます。豊岡市と養父市の農家や集落営農組織など、18人が2haでタマネギを栽培します。全量、同JAとJA全農兵庫を通じて販売します。

 

 JA全農兵庫では、重点品目としてタマネギの生産量拡大に取り組んでいます。県内外から兵庫県産のタマネギを求める声が多く、生産量の更なる拡大を目指しています。同JAでは、2年前から試験的に栽培を始めました。新規品目として、地域農業の担い手に出向く営農担当者(愛称TAC=タック)と営農相談員が、個人の農家や集落営農組織に声をかけるなどして栽培を普及。今年度から本格的に生産に取り組み、今後は但馬地域全域での生産を目指しています。

 

150828onion1.jpg 8月28日には、同JAの出石生産センター事務所で栽培の講習会を開きました。生産者ら8人が参加し、豊岡農業改良普及センター職員から、は種や育苗時の管理や、防除などの生育管理について学びました。また、JA全農兵庫の職員が出荷の概要を説明。大きさの規格はM(横径7cm)以上とS(横径6cm以上7cm未満)の2通りのみで、根や葉を残したままコンテナで出荷できるため、出荷時の農家の負担が少ないことなどを紹介し、栽培の取り組みと拡大を呼び掛けました。

 講習会の参加者は、「タマネギは毎年栽培しているが、自家消費がほとんどだった。出荷の手間が少ないので、栽培面積を広げるなどして前向きに出荷を検討したい」と話していました。

 JAの担当者は、「新たな品目への取り組みは生産者の負担が大きい。栽培指導や営農相談などで生産者をしっかり支え、農業所得の向上に貢献したい」と意気込んでいました。