豊岡ぶどう出荷最盛期
「豊岡ぶどう」を生産する葡萄部(41戸・北垣威司部長)で、主力品種「ピオーネ」の出荷が最盛期を迎えています。天候に恵まれ、出栄えは良好。出荷は10月下旬まで続き、地元の市場のほか、今年は新たに沖縄県や東京都への出荷も始めました。
豊岡市内のブドウ生産者で構成する同部は、部会の生産量の約6割を占めるピオーネを中心に、「藤稔」「ベリーA」などの品種を栽培しています。
豊岡でブドウの栽培が始まったのは昭和30年代。最盛期には16haあった作付面積は、現在11ha。生産者の6割が70歳以上、また後継者のいる農家は2戸と、高齢化と後継者不足に悩んでいます。そこで部会は、産地を活気づけようと、販路の拡大に力を入れてきました。環境に配慮した安全で安心な農産物の証である豊岡市の認証ブランド「コウノトリの舞」をスイーツ専門店やスーパーなどでPR。それが実を結び、沖縄の㈱サンエーが展開するスーパーや、東京の㈱サザビーリーグが展開する「パティスリーキハチ」の東大島店が行うイベントでの取り扱いが決まりました。
2haで栽培する吉岡正人さんは、両親と3人でブドウの栽培に取り組んでいます。早朝に収穫したあと、作業場に持ち帰って、一房ずつ選別して袋に入れ、箱に詰めていきます。吉岡さんは、「今年は適度な雨と日照時間で、大粒で甘味のあるおいしいブドウができた。ぜひ豊岡のブドウをたくさんの方に味わってほしい」と話していました。
ファーマーズマーケット「たじまんま」でも取り扱っています。