たじまで農業

活動レポート

酒米フクノハナ 豊作願いお田植え式

2016.05.24

160523fukunohana1.jpg JAたじま出石フクノハナ生産部会は、酒造好適米「フクノハナ」を4年連続増産します。酒造メーカーの生産拡大の要望を受け、前年度の作付面積から約2割増やし、75t増の450tの出荷を目指します。豊岡市出石町袴狭の水田で5月23日、お田植え式を開き、生産者や取引先の酒造メーカー、地元の小学生ら約50人が、フクノハナの苗を手植えし、豊作を願いました。

 「フクノハナ」は、産地銘柄として全国で唯一、出石町で栽培しています。かつては全国各地で生産されていたフクノハナは、収量が少なく、麹にしにくいといったことなどから需要が減っていきました。栽培中止の話しもありましたが、フクノハナにこだわる蔵元の㈱福光屋(本社:金沢市)と昭和61年に契約栽培が始まりました。作付けの約8割が特別栽培で全量を同社に出荷しています。今年度は、最も少なかった平成24年の2倍の108haで栽培します。

 式には、生産者や福光屋社員、行政やJAの職員のほか、豊岡市立小野小学校の3、4年生25人も参加。田んぼに1列に並び、田んぼに張ったひもに付いた目印に合わせて、苗を植えていきました。

 同部会の吉田準一部会長は、「酒造メーカーから生産拡大の要望がありありがたい。要望にできるだけ応え、オンリーワンの酒米、フクノハナを守り広めていきたい」と話していた。同社の生産本部研究開発部の上松昇次長は、「昨年、金沢まで延伸開業した北陸新幹線の利用者が先月1千万人を超えた。観光客が増え、日本酒の売れ行きも好調」と話していました。