たじまで農業

活動レポート

おいしいナシを消費者に 生産者集い情報、意見交換 兵庫県梨研究大会

2016.11.16

161111nasikennkyuu1.jpg 兵庫県は11月11日、ナシの生産技術の向上と経営の安定化を図るために兵庫県梨研究大会を香美町立香住文化会館(美方郡香美町香住区香住)で開きました。大会は県内の梨の生産者が集まり、情報交換や技術研鑽をする場として2年に1度開いています。大会では、鳥取大学農学部部長 田村文男先生による講演「品種問題を考える」が行われ、生産者やJA、行政など関係者約100人が参加しました。また、兵庫県立農林水産技術総合センター 農産園芸部 真野隆司主席研究員が「新しい早生品種栽培の手引き」と題し、「吉香」と「幸水」の交配品種で県が初めて開発・育成した新品種ナシであり、今年度JAたじまにて品種登録された「なしおとめ」についての栽培管理に関する研究発表を行いました。但馬地域で栽培されるナシの8割は「二十世紀」であるため、特性が大きく異なる品種のため、整枝やせん定、芽かき、摘果など、適切な方法を十分に理解して栽培管理をするよう注意を呼びかけました。161111nasikennkyuu2.jpg現地講習会では樹を見学して、参加者らは高接ぎ更新の方法や栽培管理について研究員に質問し、情報や意見交換を活発に行いました。

 「なしおとめ」は8月中下旬には成熟する早生ナシであることから、盆前需要への対応に期待を寄せています。現在、香住地域をはじめとする但馬管内の各生産園で新植や高接ぎなどをして生産を拡大中で、出荷を担うJAたじまでは平成30年夏から本格的な販売に取り組む予定です。