先駆者から事例学ぶ グローバルGAP現地研修会

 JAたじまの特別栽培米コシヒカリ「コウノトリ育むお米」がグローバルGAPの認証を取得したことを受け、但馬地域ではグローバルGAPの認知度が高まりを見せています。地元農家や農業法人の代表らの中には、グローバルGAPとは何か、認証を得るために何をすれば良いのかなどを積極的に学ぶ動きが見え始めました。グローバルGAPを正しく理解し認証取得を広めるため、但馬地域法人連携協議会と豊岡農業改良普及センターは3月1日、現地研修会を豊岡市但東町で開催。地元農家、行政関係者、JA職員ら約20人が参加し、有限会社植田農園(豊岡市但東町)の植田博成代表取締役(写真左)から、認証取得までの取り組み事例を学びました。

 同JAでは平成30年1月、全国に先駆けて特別栽培米コシヒカリ「コウノトリ育むお米」(無農薬・無化学肥料栽培)で、4人の水稲生産者とともにグループ認証を取得。植田代表は、その4人のうちの1人です。

180301ggap.jpg 研修会では植田代表が、認証取得に向けて自身が行った経営の改善点などを紹介。作業や食品の安全への配慮、経営の効率化や危機管理、経営者としての考え方などを伝え、参加者らは、実際に植田代表が作った帳票類を見たり、整理整頓を徹底するための工夫などを聞いたりしていました。

 植田代表は、「認証取得に必要とされる項目は、他の産業では当たり前に行っていることで難しいことではない。経営の改善にもつながるので、認証取得の可否に関わらず自身の経営に照らし合わせてみてはどうか」と呼び掛けました。

 研修会の参加者は、「自身の経営で、効率的でない部分とその改善方法を知ることができた。良いことは積極的に取り入れ、今後の経営に生かしたい」と話していました。