確かな知識と技術伝える 朝倉さんしょ担当ら剪定学ぶ

 JAたじまは3月6日、各営農生活センターの朝倉さんしょ担当者らを対象に特産の「朝倉さんしょ」の剪定講習会を、養父市八鹿町高柳のほ場で開きました。

 朝倉さんしょは、無剪定だと新梢の伸びが10~20cmと短く良質な花芽が着きにくいため、着房数は増えるものの大きい房が少なく、収穫に時間が掛かり収量は多くありません。適切な剪定が日当たりの改善、着果負担の軽減、隔年結果の防止や、病害虫の発生軽減などにつながることから、JAたじま朝倉さんしょ部会では毎年、各支部で剪定の時期に合わせて講習会を開催。切り口の枯れ込みや霜の被害を避けるため、3月上中旬からの剪定を呼び掛けています。

 JA担当者が確かな剪定の技術と知識を部会員に伝え、部会員の栽培への疑問などに的確に応えるため、各支部で開く剪定講習会の前に、JA担当者を対象とした講習会を開催。部会員に適切な剪定を伝えることで、収穫作業の効率化、収量と品質の向上、安定化を目指します。

180306sansyo.jpg 講習会では兵庫県の北部農業技術センター職員が、樹形の保ち方や朝倉さんしょの生態などを紹介。JA担当者らは、実際に朝倉さんしょを剪定しながら、間引く枝の見極め方や剪定時の注意点などを学びました。

 今回の講習会を受け、JAの各営農生活センターでは、3月中旬から部会員を対象とした剪定の講習会を但馬各地域で開きます。

 担当者の一人は、「参考書や資料などで学ぶ知識だけでなく、実際に作業しながら学んだことを支部での講習会で正しく伝え、部会員の所得向上につなげたい」と意気込んでいました。