「たじまりんどう」 品質向上に向けた管理を研修会で確認

180523tajimarindo.jpg たじまりんどう生産協議会は5月23日、今季の出荷に向けた栽培研修会を豊岡市中郷のほ場で開き、生産者やJAなど関係者ら約20人が今後の管理について確認しました。リンドウの生産者と株式会社姫路生花卸売市場、株式会社やぶの花、兵庫県、JA全農兵庫、JAたじまで組織する同協議会は、特産「たじまりんどう」の普及を目指しています。昨年に初出荷を迎え、約2万本を同卸売市場へ出荷しました。今季は、生産者11人で約6万本の出荷を目標にしています。

 研修会では、同協議会の会長を務め、㈱やぶの花の代表取締役でもある高木規之さん(写真右)が、ネットの張り遅れによる軸の曲がりや高温による葉先の枯れなど、昨季の課題を説明。品質を高めるために、ネットを張る時期の見極めと、農薬による病害の予防に努めるよう呼び掛けました。また、今季は比較的に気温の高い日が続いているため、生育が昨季よりも早まっていることを報告。節間の伸び過ぎは外観の品質に影響するため、潅水や施肥で生育を調整するよう促しました。このほか、兵庫県の専門技術員が、品質の改善を目的とした遮熱と遮光資材について紹介しました。

 研修会に参加した今年で栽培3年目の池内修さんは、「軸の曲がりや枯れが、等級に大きく影響することを知り、改めて品質の管理の重要性を学んだ。小まめな管理を心掛け、自分の納得がいく高品質なたじまりんどうを出荷したい」と話していました。高木会長は、「産地化を進めるためにも、市場から求められるような品質の良いものを安定的に出荷していく必要がある。これからも定期的に研修会を開き、栽培技術の向上に努めていきたい」と話していました。