コウノトリ育む農法知って 消費者と田植え
コウノトリ育むお米推進協議会は5月18日、豊岡市百合地の産地交流田(26㌃)で、初めて全国から消費者を招いて田植えをしました。訪れた消費者らは、すぐそばの人工巣塔で子育てするコウノトリの親子を見守りながら、手植えと機械での田植えを体験しました。
同協議会は、同米の生産者で組織するコウノトリ育むお米生産部会と、㈱イトーヨーカ堂、流通業者、豊岡市、JAたじまで構成しています。「コウノトリ育むお米」への理解を深めようと昨年から産地交流田を設置し、関係者による田植えや消費者を招いての稲刈りを行っています。
今回、田植えに参加した消費者は、大手スーパーのイトーヨーカドーで「コウノトリ育むお米」を購入し応募した中から選ばれた6組11人。参加者らは、苗の植え方などを生産者に教わりながら、一本一本丁寧に手植えを行いました。時折、コウノトリのヒナが巣から顔をのぞかせると大きな歓声があがるなど、参加者らは身近に感じられるコウノトリに感動していました。
茨城県から参加した野田公子さんは、「食の安全を意識して、同米を購入している。家で野菜を栽培しているが、田植えは初めて。ぬかるんだ田んぼに足をとられて大変だったが、実際にコウノトリを見ることもでき、とても満足した」と話していました。
同部会の稲葉哲郎部会長は、「コウノトリと共生している環境を実際に見てもらい、この農法の取り組みを実感してほしい」と話していました。