コウノトリ育むお米

活動レポート

コウノトリ育むお米 消費者らが田植えを体験

2014.05.21

140517kounotori.jpg

 生物多様性に配慮して作った減農薬・無農薬のコシヒカリ「コウノトリ育むお米」の消費者らが5月17日、豊岡市百合地に設置している産地交流田で、田植えを体験しました。同米の生産者らで構成するコウノトリ育むお米推進協議会のメンバーが、訪れた消費者と一緒に田植えをして、交流を深めました。

 

 交流会は、生産者組織のコウノトリ育むお米生産部会と、㈱イトーヨーカ堂、流通業者、豊岡市、JAたじまで構成する同協議会の主催。同米への理解を深めてもらおうと、平成24年から始めたもので、産地交流田で消費者らと田植えや稲刈りを行っています。平成25年度は、生産者264人が約290haで同米を栽培。小売業の㈱イトーヨーカ堂によると、国内の約140店舗で同米を取り扱い、販売量は年々増えているそうです。

 

140517kounotori2.jpg

 今回、田植えに参加した消費者は、大手スーパーのイトーヨーカドーで同米を購入し、抽選で選ばれた7組15人。東京や千葉、埼玉などから参加した消費者は、地元の農家に教わって手植えを行ったほか、田植え機も試乗。近くの人工巣塔で抱卵するコウノトリや田んぼの上を舞う姿を目にしながら、人とコウノトリが共生する環境のすばらしさを肌で感じていました。

 

 東京から参加した女性は、「鳥が好きでこのお米に興味を持った。こんなに間近にコウノトリがいて感動した」と話していました。同部会の稲葉哲郎部会長は、「但馬に来て、コウノトリの姿を見たり、実際に体験してもらうことがこの取り組みへの理解につながる」と話しています。