コウノトリ育むお米

活動レポート

田植えで消費者と生産者が交流

2016.05.23

160521kounotori.jpg コウノトリ育むお米生産部会、株式会社イトーヨーカ堂、流通業者、豊岡市とJAたじまで組織するコウノトリ育むお米推進協議会は5月21日、豊岡市百合地に設けた産地交流田に消費者を招いて、田植え交流会を開きました。晴れ渡る空をコウノトリが舞う中、協議会員と消費者が農作業などを通じて交流しました。

 同部会では平成26年、生産者318人が1,284tを出荷。28年度は319人の生産者が但馬地域全域で約400haで栽培します。

 ㈱イトーヨーカ堂では、国内約130店舗で同米を取り扱っています。今回の交流会は、大手スーパーのイトーヨーカドーで同米を購入し、キャンペーンに応募した中から選ばれた3組6人が参加しました。

 交流会では、JAの太田垣哲男専務理事が、「産地を訪れて田植えを体験して、生産者の努力や環境に配慮した取り組みなどを肌で感じてほしい」とあいさつ。参加者らは交流田で、生産者やJA職員に教わりながら丁寧に苗を植えました。また、かまどで炊いた同米をおにぎりにして味わったり、コウノトリの野生復帰に向けて同米が果たす役割を学んだりしました。岐阜県から参加した倉本義一さん、静子さん夫婦は、「いつも食べているお米の産地で田植えを体験し、農業の大変さや農家の努力を感じられた。取り組みへの理解と愛着が一層深まった」と話していました。

 コウノトリ育むお米生産部会の大原博幸部会長は、「こうして消費者と交流しお互いに顔を知ることが、生産者のやる気につながる。今年は良い苗ができているので、安全・安心でおいしいお米を期待してほしい」と話していました。