コウノトリ育むお米

活動レポート

「コウノトリ育むお米」米国へ 輸出定期化で販路拡大

2016.11.04

161102kounotori1.jpg 但馬産の特別栽培米コシヒカリ「コウノトリ育むお米」を米国へ定期的に輸出することが決まりました。ニューヨーク市の和食店に約2か月分300kgを11月中に納品します。11月2日、豊岡市の定例記者会見で、中貝宗治市長とJAたじまの尾﨑市朗組合長が発表しました。米国への同米の定期的な輸出は初めてです。

 豊岡市やJAは、昨年にイタリアで開かれたミラノ国際博覧会への出品をきっかけに、海外への販路開拓に向けて力を入れてきました。ニューヨーク市内の出版社の協力で、現地で販売促進活動を実施。同市内の2料理店へ同米を提供し、9月の1か月間、同米を使用したリゾットや丼料理などの特別メニューで利用されました。うち寿司・和食店「brushstroke(ブラッシュストローク)」が、コウノトリとの共存を目指した栽培方法への共感や来店客から好評だったことなどから、継続的な使用を決められたそうです。今後の出荷数量は同店と調整中ですが、年間で約1.8tを見込んでいます。

 この他、9月24日に米国で開かれた「第23回ニューヨーク共同貿易日本食レストランエキスポ」に市職員が参加しました。料理店の経営者や料理長など来場した約1800人に、同米の品質や栽培の背景にあるコウノトリの野生復帰を目指した取り組み、同米を使用した加工品や料理などをPR。4社から同米や蒸し米粉麺「お米めん」などの見積りの依頼があり、うち2社と具体的な商談をしています。

 尾﨑組合長は、「海外でもコウノトリ育むお米を評価してもらえることは、生産者にとっても励みになるし、ブランド価値を一層高めることにもつながる。口コミで他の料理店にも広がればうれしい」と話しました。