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ピーマン栽培を機械で省力化

2014.06.12

 ピーマン協議会は6月10日、豊岡市但東町坂津のほ場で潅水装置の講習会を開き、生産者28人が装置を設置する時の注意点や管理について学びました。

 

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 装置は「拍動潅水」と呼ばれる仕組み。太陽光を利用し、モーターとソーラーパネルを連動させることで、日射量に応じた潅水を自動で行うことができます。ピーマン栽培に必要な潅水を適切に行えるだけでなく、貯水タンクに肥料を入れることで肥料の散布もできるため、潅水と施肥の省力化につながります。

 

140610hakudo2.jpg メーカーの担当者が、フィルターが目詰まりすることで潅水量の低下や故障の原因になるため、貯水タンクの定期的な掃除を呼び掛けました。参加者は、水量の調整についてや掃除の手順などについて質問したり、他の参加者と設置の効果などについて意見を交わしたりしていました。

 

 平成24年から装置を設置し、今年1,000本のピーマンを栽培する同町の生産者は、「昨年は、汲み上げる水量と潅水する量の調整が課題だった。今日の講習会で対策などを聞けたので、さっそく栽培にいかし、10tの出荷を目指したい」と意気込んでいました。

 

 同協議会の霜倉和典副会長は、「関西最大級の産地として、品質はもちろん量も確保したい。できるところは省力化するなどして、みんなの力を合わせて少しでも多く出荷しよう」と呼び掛けました。