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販売高2億円超 更なる産地力強化に励み

2015.12.22

 ピーマン協議会が生産する「たじまピーマン」の販売高が平成27年度、初めて2億円を超えました。今季の目標としていた栽培本数10万本に向けて、協議会役員が中心となり、生産者、JA担当者と行政関係機関が連携して更なる普及に取り組んだことが功を奏しました。同協議会が12月18日に総合営農センターで開いた生産者大会で、霜倉和典会長が報告しました。

 但馬地域は、関西最大級の夏秋ピーマン生産地。同協議会が生産する「たじまピーマン」は、緑色が濃く肉厚で苦みがないのが特長です。同協議会では27年度、185人が26年度より約1.7ha多い11.7haで栽培し、6月12日から出荷を始めました。出荷序盤は少雨のため尻腐果が見られましたが、出荷量は平年を上回り期間を通じて順調な出荷となりました。7月下旬から8月半ばの最盛期には日量13tを超える出荷日もあり、11月末までで昨年度より74t増の679tを、京阪神、姫路や地元の市場へ出荷しました。

 

 大会には、生産者、JAたじま役職員、JA全農兵庫、行政や市場関係者ら約150人が出席。28年度の振興方針を「トップを走るぞ!たじまピーマン」とし、仲間同士で栽培技術を研鑽し1本でも多く作付すること、栽培暦を遵守して1本当たりの収量を増やすこと、食育活動を通じて地域に貢献するとともに消費地での活動も積極的に行うことを決めました。28年度は、栽培面積13ha、生産者200人で11万本の栽培を目指します。

151218pman.jpg また大会では、JA職員、行政や市場関係者が、今季の出荷実績や市場の動き、病害虫の対策などについて報告。過去に同協議会で優秀な生産者として表彰を受けた4人の生産者をパネリストとして、栽培管理と収量増に向けたパネルディスカッションを行いました。

 霜倉会長は、「TPPなどの影響で、これまでと同じように農業をしていても通用しない。生産者それぞれが、守りから攻めの農業へ意識を変え、お互いに助け合い、刺激し合いながら栽培技術や品質の向上に努めよう」と呼び掛けました。

 尾﨑市朗組合長は、ブランド力の強化に向けて同JAが「たじまピーマン」の地域団体商標を取得したこと、ロスを減らし農家手取りを向上させるためピーマン自動選別包装施設の計量機一体型包装機を更新したことなどを報告。「JAたじまと生産者が一体となり、さまざまな取り組みで産地としての力を一層強め、今後も安全、安心で新鮮なたじまピーマンを消費者に届けていこう」と話しました。

151218pman2.jpg 大会ではそのほか、今年度の優秀な生産者として、竹野支部の杉本克行さんらを表彰しました。890本を栽培する杉本さんは、収量の多さに加えて秀品率が92.8%と非常に高く、その栽培技術の高さが評価されました。

 優秀支部には、仲間作りを積極的に行い、新たに9人の生産者が加わった養父支部を選びました。

 

 

 

 表彰の結果は次のとおりです。

優秀賞(但馬県民局長賞)=杉本克行さん(竹野支部・写真)

優秀賞(全農兵庫県本部長賞)=南昌さん(養父支部)

優秀賞(たじま農協組合長賞)=岡田江笠さん(但東支部)

協議会長賞(新規栽培者)=梓野光明さん(但東支部)

協議会長賞(新規栽培者)=有限会社 夢大地(但東支部)

協議会長賞(優秀支部)=養父支部