食農・地域貢献

活動レポート

教諭ら地域農業への理解深める

2016.08.03

 行政とJAたじまで組織する南但地域農業後継者育成協議会は8月1日、農業後継者や就農者の育成・確保を目指して、教育機関と連携した農業の現地研修会を開きました。養父市と朝来市の小・中・高等学校教諭ら学校関係者、行政や同JA職員ら約30人が参加。養父市で栽培する農産物の収穫などを体験しました。

 研修会は、「南但地域の農業・特産物を知る」がテーマ。但馬地域南部の自然環境や農業を教諭自ら座学と実習で学び、地域と農業の関わりや地域振興への理解を深めることを目的に毎年開いています。養父市と朝来市の教育委員会が後援。研修を通じて、学校教育への活用を促し、地域農業の担い手の育成や就農の促進への貢献を目指します。

160801sensei.jpg 収穫体験は、国家戦略特区事業者として、平成27年度からJAと協力して特産の「たじまピーマン」などを栽培するやぶファーム株式会社のほ場で実施。教諭らは、同社社員らに収穫適期の見極め方などを教わりながら、緑色が濃く肉厚に実ったたじまピーマンを丁寧に収穫しました。

 また、同社の堀井克夫代表取締役が、昨年度の栽培の課題や農業の現状などを説明。教諭らは、栽培ほ場の選び方や農業用資材の効果などについて質問していました。

 

 研修会に参加した養父市の教諭は、「栽培管理の大変さや収穫の喜びなど、私たちが現場で感じたことを、実習などを通じて子どもたちに伝え、地域農業の将来を担う子どもの育成に貢献したい」と話していました。

 研修会ではこのほか、同じく国家戦略特区事業者としてリンドウを栽培する株式会社やぶの花を訪れて収穫を体験。養父市国家戦略特区の現状と課題について、行政職員と意見を交わすなどして、地域の農業への理解を深めました。