生産意欲の向上と所得増へ新たにマルシェ開催

2018.01.31

180127marche.jpg 株式会社エーコープ近畿とJAたじま朝来農産物直売部会が協力して、同社が運営する和田山店で新たに始めた「マルシェ」が注目を集めています。

 マルシェでは、イチゴ、ミズナやシイタケなど季節の農産物、漬け物などの加工品、春を感じさせるフキノトウなど、多くの農産物を同社員とJA職員が店頭で販売。雪の降る中、安くて新鮮な農産物を求める来店者で賑わいました。

 同店舗内にある農産物直売所「農協の八百屋さん」には、同部会の生産者47人が、地元の旬の農産物や加工品などを出荷しています。

 同店が平成30年6月に「JAファーマーズ・たじまんま和田山」として新装開店することを受け、出荷者の生産・出荷意欲を高め、販売量の増と農業所得の向上につなげようと、29年12月から毎月1回実施することを決めました。部会員らは生産・出荷の拡大に尽力し、同社員とJA職員が販売を担当します。

 1月27日に開いたマルシェでは、普段の出荷に加えてマルシェのために地元農産物を数多く出荷したほか、ニンジンの詰め放題、焼きイモの販売などを実施。過去の出荷履歴などから、マルシェ当日に出荷予定の生産者をJA職員が紹介し、同社員がインタビューして広告を作成。新聞折り込みで周知しました。来店した主婦は、「スーパーで地元産の野菜がこれだけ揃っているのは大きな魅力。生産者の話しなども聞くことができ、安心して買い物ができた。次回も楽しみにしている」と話していました。

 同部会の事務局を務める和田山営農生活センターの担当者は、「イベントの実施や販売の拡大で農家の所得が増えれば、生産の意欲もさらに高まる。生産者と消費者をつなぎ、地域に愛される農産物直売所として多くの人に利用してもらいたい」と話していました。