肥料の使い方

 野菜を上手に育てるには、肥料のやり方が重要です。ただ肥料を与えれば良いというものではありません。肥料の種類や成分を理解した上で、育てる野菜がどんな成分を必要としているかを見極め、効果的に肥料をやりましょう。

 

◎肥料のやり方

 元肥 

 野菜の種まきや植え付けの前に施すのが「元肥」です。元肥のやり方には、3つの方法があります。

全面施肥

 畝の全面に肥料をまいて耕します。コマツナやホウレンソウなど、畝全体で栽培する野菜に適した方法です。

作条施

 畝に溝を作り、そこに肥料を施して土を埋め戻す方法です。トマトやナスなど、比較的株が大きく1列に植える野菜に適しています。

植え穴施肥

 植え穴の下部分に施します。カボチャやスイカなど、株間が広く、近くにほかの株を植えない場合は植え穴施肥しましょう。

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 追肥 

 元肥の不足分を補うのが「追肥」です。追肥は、育てる野菜の生育に応じてやりましょう。

 

 

◎野菜の生育に必要な要素

 植物は葉、実(花)、根を成長させるため、三大要素といわれる窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)を必要とします。窒素は葉肥といわれ、葉や茎を育てます。リン酸は実肥といわれ、花や実をつける肥料。そしてカリウムは根肥といわれ、根や茎を丈夫にします。

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◎肥料の種類

 化成肥料 

 化成肥料とは、化学的に合成された窒素、リン酸、カリウムのうち、2種類以上の成分を含む複合肥料です。粒状や液体状のものがあり、成分が安定しているのが特徴です。

 

 有機質肥料 

 有機質肥料は、自然素材を原料にした肥料のことで、動物質肥料や植物質肥料があります。化成肥料に比べ、植物に吸収されるスピードが穏やかで、有機質や微量要素などが豊富に含まれているのが特徴です。

 

 

◎野菜別の肥料の使い方

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