栽培の計画を立てよう
収穫の喜びを味わうためには、思いつくままに栽培するのではなく、事前に栽培の計画をしっかり立てておくことが重要です。
どんな野菜を、どのくらい作るのか決めよう
まずは、作ってみたい野菜の候補を挙げてみましょう。その上で、畑の広さや環境などを考え、候補の野菜を組み合わせて計画を立てます。
栽培、管理の適期を確認
野菜にはそれぞれ、種まきや植え付けに適した時期があります。この時期を間違えると、生育が悪くなったり、収量が少なくなったりしてしまいます。種まきや植え付けなど、適期の作業を心がけましょう。
育てる野菜の特徴を知る
当然のことですが、野菜は育つにつれて大きくなります。生長して株が込み合ったりすると、日が当たらずに育ちが悪くなったり、風通しが悪く病気にかかることがあります。それぞれに適した畝幅、株間、条間などをあらかじめ把握しておきましょう。
輪作を行う
同じ畑に異なる種類の作物を、一定の順序で周期的に代えて栽培することを「輪作」といいます。
野菜には「科」という分類があります。同じ科の野菜には似た特徴があり、栽培の方法、時期も似る傾向があります。リレーション1月号で連作障害について紹介しましたが、同じ科の野菜を同じ場所に植えると連作障害は発生しやすくなります。輪作を行うと、連作障害は出にくくなります。
野菜にも相性があり、相性の悪い野菜を同じ場所に植えると病気にかかりやすくなったり、生育が悪くなったりすることがあります。連作障害を起こしやすい野菜同士や、相性の悪い野菜の連作は避けましょう。同じ畑の中でも、前植えた所とは少し離れた所に植えるなどして工夫します。次の表を参考に、育てたい野菜の相性などを見ながら栽培の計画を立てましょう。
計画を立てるときは畑をいくつかの区画に分け、「どこで、いつ、どの野菜を育てるか」を考えましょう。簡単な栽培計画のカレンダーを作ると、目で見て確認しやすくなるのでお薦めです。
※5区に区分し2年次は初年次の1区のあとに2区、2区のあとに3区というように各区を繰り上げて作付けすると、連作を避けることができます。