福祉事業紹介


 介護ワンポイント
   アドバイス

 
 
オムツを快適に
高齢生活研究所所長
JA全農 福祉用具アドバイザー
浜田きよ子
 季節の変化にともない、肌はさまざまなダメージを受けて、かぶれやすくなっています。なかでもオムツをしている人は、気をつけないと皮膚が赤くなったり、陰部がただれやすくなります。かゆいと本人はオムツに手を入れてかきむしったりして、ますます大変な状況になります。そうならないように、少しでもお尻の周辺を快適にしてあげることが大切です。

  寝たきりの人でも、オムツに尿パッドを何枚も重ねるのは良くありません。蒸れてかゆみの原因になりますし、すき間ができやすく、かえって漏れの原因にもなります。

  私が勉強会をしている特別養護老人ホームでは、オムツをしている人はもうほとんどいません。伸縮性のある布パンツと大きな紙パッドで、寝たきりの方も快適に過ごしています。日ごろ当たり前に使っているオムツ類を見直すことも必要なのです。

  紙オムツや尿パッドそのものも、現在ではさまざまなものがあります。吸水量や形の違いだけでなく、裏のシートが通気性に優れているものなどもあり、これなら長くあてていても蒸れにくいので、ぜひ使ってほしいですね。

  オムツ交換のときに、陰部を清潔に保つことも忘れないようにしてください。長い時間、尿がついた状態だと、肌はアルカリ性になって荒れてしまいます。レモン汁などを加えた酸性の水(洗面器に小さじ1杯くらいの分量が目安)で陰部をふくことも、肌には効果があります。

  肌は想像以上に敏感なものです。オムツを使用している人がより快適に過ごせるように、いろいろな工夫をしてほしいですね。

 

JAたじま経営管理部企画広報課
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