コウノトリ育むお米

活動レポート

産地で生産者と消費者が交流 コウノトリと共生する豊かな環境を実感

2015.09.25

150920kounotori1.jpg 生物多様性に配慮してつくる「コウノトリ育むお米」の生産者で組織するコウノトリ育むお米生産部会は9月20日、豊岡市八社宮のほ場で、消費者と稲刈りや生き物調査を行いました。生活協同組合コープ自然派兵庫の組合員約130人が参加し、田んぼの生き物と共存しながら育った稲穂を手に、生産者らと収穫の喜びを味わいました。

 同米は、コウノトリもすめる豊かな環境づくりを目指すためのコウノトリ育む農法でつくったお米。同農法は、深水管理や冬期湛水、中干しの延期など慣行栽培とは異なった水管理を行い、おいしいお米と一年を通してコウノトリの餌となる生物を育てる農法です。

 

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 参加者らは網を持って田んぼに入り生き物を探しました。30分ほどの間にイナゴやカエル、タイコウチなど26種類の生き物が見つかり、多くの生き物が育まれていることを確認しました。また、部会員から鎌の使い方を教わり、昔ながらの手刈りに挑戦し、稲刈りを楽しんでいました。神戸市から家族4人で参加した男性は、「こんなにたくさんの生き物がいて驚いた。こどもたちも楽しんでいたようで、いい体験ができた」と話していました。

 同部会の稲葉哲郎部会長は、「産地に来て体験してもらうことで、私たちの取り組みが少しでも知ってもらえればうれしい。これからも消費者との交流を続けていきたい」と話しました。