コウノトリ育むお米

活動レポート

「コウノトリ育むお米」世界へ 販路開拓を目指す

2015.10.05

151001kounotirmai1.jpg JAたじまは豊岡市と協力して、環境に配慮した無農薬・減農薬米の「コウノトリ育むお米」の海外への販路拡大を目指します。10月1日、豊岡市の定例記者会見で、中貝宗治市長と尾﨑市朗組合長がイタリアとシンガポールでの試験販売、米国での市場調査などの取り組みを発表しました。

 同米は、コウノトリの餌となる生き物を育むため、環境に配慮してつくるコシヒカリ。生産者やJA、行政、流通業者などが一体となって、普及拡大に取り組んでいます。生産量は年々増え、今年度は昨年度より172t増の1,222tを見込んでいます。

 イタリアでは、開催中のミラノ国際博覧会で、日本館の共通食材として同米が使用されたり、環境保全の活動が紹介されるなどして、認知度が高まっていることから、試験販売を通じて本格的な販売方法を探ります。国内で流通を担当する商社の協力を得て、今月から12月まで、今年7月に発売した炊飯済み無菌包装米飯(パックご飯)を試験販売します。また日本からの米の輸入が増えているシンガポールでも、日本貿易振興機構(ジェトロ)が主催する試験販売事業にも申請しました。採択されれば、12月から2月までのうち1ヶ月間、現地の伊勢丹スコッツ店で試験販売します。

 米国では、同市農林水産課職員を派遣し、3日に開催される「第22回ニューヨーク共同貿易日本食レストランエキスポ」に参加して来場者に同米をPRします。4~6日には、ニューヨーク市内の日本料理店などにサンプルを提供し、調査や商談を行います。

 尾﨑組合長は、「コウノトリ育むお米を世界中の人々にも食べてもらい、ブランド力を高めたい」と話しました。