
平田 真澄さん
自家栽培の野菜を主に使って漬け物を作り、昨秋から出荷しています。キュウリのしょうゆ漬けとからし漬けが人気です。
夫も出荷者で、農薬や化学肥料の使用量を抑えて野菜を栽培しています。昨夏はキュウリが豊作でしたが、形の悪いものは売れ残ることがありました。曲がっていても味は変わらない、廃棄するのはもったいない、食品ロスをなくそうと考え、始めました。
皆さんに食べてもらうものだから、安全安心なものを提供したいので、添加物や保存料はできるだけ使っていません。キュウリの太さによって味が変わるので、塩加減を見極めるのが難しいですが、常においしい状態で出荷できるよう試行錯誤しています。
屋号の「ぐらんま」は、グランドマザー(祖母)の略「グランマ」を親しみやすいように平仮名にしました。タカナが収穫できれば3月から販売予定のほか、キュウリやハクサイ、ダイコンのキムチ漬けを試作中。「ぐらんま」ロゴが目印です。ご賞味ください。

山本 香織さん
豊岡店に毎日、パンやケーキのほか、クッキーなどの洋菓子を出荷しています。豊岡店限定で販売しているシフォンケーキが特に人気です。2月はバレンタインデーがあるので、チョコレートを使ったさまざまな種類の洋菓子を店頭に並べています。
国産の小麦粉を100%使用しています。食品添加物を避け、体にやさしいパンになっています。自家製の天然酵母を使っているので、モチッとした独特の食感を楽しめます。また、必ず早朝にパンを焼き上げ、出来立てを出荷しています。
わたしが「おいしい!」と思える食品作りを目指しています。たじまんまで購入した食材をふんだんに使ったサンドイッチなども販売しています。新しいスイーツにも挑戦していますので、ぜひお試しください。

山中 政子さん

和田山店に、ぬか漬け作りを手軽に楽しめるセットの「ばあばのぬか床」や、その原料の米ぬかを出荷しています。
わが家では昔、漬物屋「山中青果」を営んでいました。約17年前にお店を閉めましたが、わたし一人でできる範囲で、ぬか床や米ぬかを2年前から作るようになったことがきっかけです。
米ぬかは兵庫県産を使い、直火で炒っています。炒ることでより香ばしくなり、腐ることを予防する役目があります。米ぬかのほかに材料として、こうじや食塩、昆布、干しシイタケ、トウガラシを入れています。一緒に漬けた野菜の旨味を引き出し、栄養価を高めてくれる働きがあります。
ぬか漬けにする野菜はキュウリやナスのほかに、ゆで卵を入れるのもおすすめです。初めてぬか漬けに挑戦する人のために、レシピも一緒に入れています。発酵食品は体にいい成分がたっぷり含まれています。ぜひお試しください。

平谷 芳文さん

豊岡店には12月上旬から毎日、和田山店には12月10日ごろから週3日ほど、年末までしめ縄を出荷しています。玄関用や神棚用など4種類を、50~90㎝、4~6尺とさまざまなサイズを用意しています。
しめ縄用に、古代米を5a ほど栽培しています。3 月に苗を準備してから、5 月は田植え、7 月は稲穂が実る前のやわらかい稲を刈る青刈りをして陰干し、9 月から1 カ月ほどわらの整理をして、10 月中旬から制作に取りかかります。
出荷を始める前に、国内最大級の大しめ縄で有名な島根県出雲市でしめ縄作りの一連の流れを学びました。約1 カ月陰干しすることで、わらはきれいな緑を保てます。わらによって少しずつ色味が違うので、ねじると味が出ます。見栄えするように、ねじりの間隔、太さやバランスにもこだわり続けています。御幣などの飾りは全て長女の手作りです。
皆さんの健康を願いながら、一つ一つ気持ちを込めて作っています。ぜひ手作りのしめ縄を飾って良い年をお迎えください。

髙橋 國重さん

和田山店に、一年を通して「天然百花ハチミツ」を出荷しています。ハチミツはウメやサクラ、クリ、トチ、レンゲ、アカシア、季節の花のみつや花粉を集めてできており、それぞれの時季で採れたハチミツを配合して出荷しています。
食の安全にこだわって作っています。ミツバチは家畜なので、アメリカふそ病のまん延を防ぐために、抗生物質は使用していません。伝染病を予防するためには、ミツバチを飼育する箱をきれいにすることが大切です。高圧洗浄機で洗浄して、加熱消毒し、清潔な状態で保つことを心がけています。花の咲かない冬場の餌は一般的な飼料を使わず、三温糖を水に溶かし、50度まで熱したものを与えています。人が食べるハチミツなので、人が食べられるものを餌に使うことが、安全安心なハチミツ作りにつながると思います。
常温でパンに塗って食べるのがおすすめです。糖度は約80 度ありますが、甘味料などは一切使用せず、自然そのままのハチミツです。毎日の健康に気を付けている方に試してもらいたい一品となっていますので、ぜひ一度ご賞味ください。

角谷 隆政さん
陽子さん
せんべい・おかきは常時、冬場は丸もちを中心に、黒豆・海苔・海老など約5種類のもちを豊岡店に出荷しています。自社の本店(城崎町)と直売店(同町来日)以外ではたじまんまでしか販売していない、もちのお徳袋は毎年大人気です。もちは新鮮なものを食べてもらいたいので、2日に1回ほど、できたてを持っていきます。
日によってお米の状態やつき具合が違うので、機械ではなく手の感覚で、もちの厚さが均一になるようにしています。きねの重さだけでもちをつく「つききり」という方法で、煮ても溶けずよく伸びる、しっかりコシのあるもちに仕上げています。お鍋にもおすすめです。
正月や慶事ごと以外では食べる機会が少なくなってきているかもしれません。時代のニーズに合わせて形は変わっていくかもしれませんが、古来より親しまれてきた伝統的な食べ物であるもちをぜひ食べてもらいたいです。

上道製菓さん
たじまんま豊岡店と和田山店の両店で、不定期でたい焼きを販売しています。そのほか、季節の大福、わらび餅やバウムクーヘンなどを、和田山店には毎日、豊岡店にはたい焼きの出店時のみ出荷しています。9月はモモ大福からクリ大福に代わる予定です。
たい焼きは、つぶあんとカスタードクリームの2種類があります。定番のつぶあんはお年寄りの方を中心に根強い人気があり、カスタードクリームは特に女性やお子さまに喜んでいただいています。昔からお客さまの意見を参考に改良を重ねて、今のおいしいたい焼きができました。
たじまんまで買い物をする前に購入する個数を教えていただくと、帰る際にスムーズにたい焼きをお渡しできます。その場ですぐ食べるのも良し、家に持ち帰ってご家族みんなで食べるのもおすすめです。SNSなどでも出店の告知をしていますので、チェックしてみてください。

中田 守さん
美樹子さん
豊岡店に週5日ほど、アイスクリーム(カップ)やシフォンケーキを出荷しています。アイスは常時10種類ほど、定番のバニラなどのほかに、旬の食材を使ったものを用意しています。8月はメロンやモモ味などを、シフォンケーキはミルクやキャラメルくるみ味などを販売しています。
ホルスタインのほかに、日本ではとても希少なブラウンスイスの牛乳を使っています。毎日朝と夜に搾乳し、新鮮なうちに使用しています。また、アイスにもシフォンケーキにもコウノトリ育むお米の米粉を使い、黒豆、ソバや塩など地元産の素材を中心に作っています。合成の乳化剤、安定剤、保存料、着色料は使っていません。
牛を一頭一頭大切に育て、乳質を良くするようにしています。たじまんまでは店頭販売をすることもあります。地元で作った加工品をぜひ食べてもらいたいです。

松田 正司さん
豊岡店と和田山店の開店当初から週2回、主にゆばを出荷するほか、ゆばの入った「ゆば豆腐」や、少しですが乾燥ゆばも出荷しています。
ゆばは、豆乳を加熱した時に表面にできる薄皮のことです。わたしたちが製造するゆばに使っているダイズは100%国産のもので、遺伝子組み換えダイズは使用していません。また、地下からくみ上げた井戸水を使っています。素朴な味で、ダイズのおいしさを味わえます。
これからの暑い時期は、ゆば豆腐が特におすすめです。だししょうゆやポン酢などが良く合います。今後は、但馬の特産品とゆばを掛け合わせた新商品の開発にも力を入れていきたいと思っています。昭和9年から続く伝統の味をこれからも守っていきたいです。

植村 元さん
「出石蒟蒻」のブランド名で15種類ほどを、豊岡店には毎日、和田山店には週2~3日出荷しています。すべて手作りで、原料には地元と群馬県産のコンニャク芋を使っています。生芋こんにゃくやコウノトリ育むお米の米粉を使った刺身こんにゃくなどの商品があります。
昭和31年そ創業以来、バタ練り製造、手延べ仕上げという変わらぬ製法で伝統の味を守っています。昔ながらの製法で作っているので気泡ができ、コンニャク本来の風味と味染みのよいコンニャクができます。丸一日かけてアク抜きしているので、事前に湯がく必要はなくそのまま調理することができます。
伝統の製法は変えず、時代のニーズに沿った新たな商品の開発にも力を入れています。生イモを加えることでモチモチとした食感になり、一層おいしくなりました。出石のシンボル、「辰鼓楼」のイラストが目印。ぜひご賞味ください。

嶋崎 望さん
たじまんま和田山に、通年で「生野峠みそ」を出荷しています。800g入りで800円と、450g入りで500円のものを販売しています。
但馬産のお米と兵庫県産のダイズを1対1の割合で使用しています。生野峠みそは塩分控えめで、昭和55年から作り始めて約40年、原料や製法を変えていない昔ながらの手作りみそです。安全・安心な食品を認定する制度「兵庫県認証食品」の認定を受けています。
みその出荷前にもダイズをすりつぶしているので、調味料などに溶かしやすいです。定番のみそ汁や和え物、からしみそに使うとおいしくいただけます。
わたしは、4月から代表を務めることになりました。今後は地元の食材を使った加工品に挑戦したいです。また、発酵食品や手で作ることの大切さを伝えられる発信ができればうれしいです。

上道製菓さん

大福やわらび餅などのほか、バウムクーヘンやオリジナル商品「高原の栗」(焼まんじゅう)を出荷しています。また、たじまんま(豊岡・和田山)に不定期で屋台を開き、たい焼きを販売しています。大福は旬の時期に合った食材を使い、特製の白あんと餅で包んでいます。いつ食べても変わらないおいしさで味わってもらえるように作っています。8月末ごろまではモモ大福を出荷しています。また、ほかにも一年中わらび餅を出荷しています。本わらび粉を100%使用しているので、市販のスーパーのわらび餅と比べて口どけが良く、弾力があります。和三盆(砂糖)を使用していて、まろやかな甘みが口いっぱいに広がります。

与布土生活研究グループさん
地場農産物を使い、みそやつくだ煮、米麹などの加工品を製造・販売しています。「緑風みそ」が看板商品です。主に朝来市内で生産された白大豆と青大豆、米が原材料で、防腐剤などの食品添加物を一切使っていません。発酵がじっくり進む寒い冬に仕込むことで、香りやこくが増してまろやかでおいしいみそが出来上がります。

栃原ゆうみいグループさん
朝来市内の直売所や道の駅を中心に出荷しています。たじまんまでは、「生野峠みそ」と「岩津ねぎ味噌」を販売しています。生野峠みそは、朝来市の学校給食センターや神戸市の兵庫県楽農生活センターのレストランにも納品しています。
平成18年にグループを結成しました。グループ名は、You & Me「あなたとわたしのために」との思いから付けました。今後も地産地消、手作りを続けていきたいと思います。

加門正さん
12月中旬から年末にかけて正月用の「しめ縄」を出荷しています。しめ縄用に、稲株がやわらかいもち米を栽培しています。7月20日頃の夏の暑い時季、稲穂が実る前に手刈りをします。刈り取った稲を3日間ほど天日干しした後、今度は約1カ月間、陰干しをします。9月初旬から農作業の合間を利用してわらの束を作ったり、長さを整えたりなど下準備を始めます。
心を込めて一つずつ丁寧に編んでいます。玄関先などに飾ってもらい、家族そろって幸せなお正月を迎えてください。

繁田政子さん
夫が農薬をできるだけ使わずに育てた野菜やお米を原料にクッキー、かりんとう、チップス、ラスク、甘納豆などのお菓子を作っています。
「Librae(リブラ)」の由来は、「Librae」とはてんびん座のことで、夫も私もてんびん座なので。平成24年に工房「おかしのLibrae」として、自宅でオープン。現在はたじまんまだけで販売しています。自分のペースで出荷でき、また地元の方に食べてもらえることが出店の決め手。二人で心を込めて「体にやさしいお菓子」を作っています。

橋本光江さん
直光さん

主人が栽培する季節の野菜を使って漬物を作っています。秋はキュウリとナスのぬか漬け、たくあん漬け、ラッキョウ漬けを出荷しています。ぬか漬けは米ぬかに塩や水などを混ぜて作った「ぬか床」に、野菜などを漬け込んで作ります。ぬか漬けの味はぬか床で決まるので、ぬか床作りはとても大切な作業です。わが家では祖母から教わった昔ながらの作り方で、一年で寒さが最も厳しい期間「寒の内」にぬか床を作ります。気温が低いこの時期の水は雑菌が少なく品質の良いぬか床ができます。主人の野菜作りでは、八鹿豚のふんを発酵させた豚糞など有機質肥料を元肥や追肥に使っています。

店長・吉井裕也さん

旬の素材などを生かしたジェラート「カップアイス」、生クリームたっぷりの濃厚プリン「アーモンドブリュレ」、厳選した3種類のチーズの深い味わいが楽しめるチーズケーキ「ガトーフロマージュ」を出荷しています。酪農から加工、販売までの一貫経営を生かして、どの商品にも飼育しているジャージー牛の搾りたてのミルクを使っています。ジャージー牛のミルクは乳脂肪分が高く、コクがあります。そのミルクで作るアイスは風味豊か、甘さ控えめで後味もあっさりです。

井戸博之さん

季節ごとにミツバチの暮らしやすい場所に巣箱を移動させ、但馬の豊かな自然の中で元気なミツバチを育てています。ミツバチの活動が盛んになる5月、6月には、良質なはちみつが採れるトチノキがたくさんある神鍋高原などに移し、みつを採取しています。
トチの花などから作ったはちみつは風味とこくがあり、ファンは多いです。売れ筋は300gと600g。但馬の大自然を濃縮した本物の味をどうぞ。

桶生裕介さん

主に地元の津居山港、竹野港で水揚げされた但馬の旬魚を、干物や刺身、手作り惣菜にしています。"食卓にもっと魚を"の言葉を掲げ、小さなお子さまからお年寄りまで、そのおいしさを伝えられるよう工夫しています。
2月はハタハタ、ホタルイカ、エビ類等がおいしい季節です。ぜひ但馬の旬を味わってください。