JA担当者ら剪定の正しい知識と技術学ぶ

 JAたじまは3月3日、各営農生活センターの「朝倉さんしょ」担当者を対象に剪定の講習会を開きました。

 朝倉さんしょは通常、苗木を植え付けてから3年で着果します。着果まで無剪定の場合、芽をつける枝が多く着房数も多いですが、大きい房は少なくなります。収穫に時間がかかり収量が少ないうえ、1本の木から収穫できる年数も短くなります。JAたじま朝倉さんしょ部会では、着果負担を減らして樹勢を強く保ち、収量の多い時期、年数を延ばすことや、病害虫の発生を防ぐことを目的に、各支部で剪定講習会を開催。適度な剪定を呼び掛けています。

 今回の講習会は、同部会が各支部で開く剪定講習会を前に、担当者が剪定の確かな知識と技術を持ち、生産者の疑問や相談に適切に応えられることを目的に開きました。収量の増減に影響する大切な剪定を、JA担当者が生産者に正しく伝えることで収量と品質の安定を目指します。

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 JA担当者らは、朝来農業改良普及センターの髙澤里穂普及員(写真右)から、朝倉さんしょの生態や枝の構成などを学習。同部会の福井悦雄部会長のほ場で、剪定する枝の見分け方や樹形の整え方などを教わりながら、実際に剪定しました。

 担当者の1人は、「この時期の剪定が今年の収穫を左右する。農家の所得向上に少しでも貢献できるよう、正しい剪定方法を生産者に伝えていきたい」と話していました。