おおや高原有機野菜 出荷量増へ尽力

 おおや高原有機野菜部会は2月28日、総合営農センターで第21回の通常総会を開きました。平成29年度は、新規就農者の確保・育成や、新たなぼかし肥料の検討などに尽力します。出荷量増を目指し、主力のホウレンソウは年間1万7,000ケース(1ケース3.2kg)の目標を掲げました。総会には、部会員、行政やJA関係者ら15人が出席し、29年度の活動へ意思を統一しました。

 同部会は、標高約600mのおおや高原で、約300棟の雨よけハウスを使って軟弱野菜などを有機栽培しています。28年度は、生産者9人が、ホウレンソウを中心にキクナ、ミズナやコマツナなど8品目88tを、全量JAを通じてコープこうべに出荷しました。今季はポンプの故障に加え、春の強風、晩夏から秋の長雨や日照不足が生育に影響。作柄は平年並みだったが、出荷量は27年度を下回りました。

170228ooya1.jpg 同部会の金谷智之部会長(写真)は、「異常気象などで思うように栽培できない年だったが、新規就農の相談があり、暗い話題ばかりではない。出荷増に向けて、関係機関と協力していこう」と話しました。

 JA営農生産部の山下正明部長は、「農業所得の増大と農業生産の拡大に向け、JAはおおや高原の有機野菜を地域重点品目として振興している。資材コストの見直しなど、可能な支援に努めていく」と話していました。