祝30周年 特産「つちかおり米」 式典で祈念

170531tutikaori30naka1.jpg 兵庫県の特産コシヒカリ「つちかおり米」が今年で栽培30周年を迎えます。同米は、1988年に村岡、日高、但東の3町の生産者98戸が約21.5㌶で栽培を開始。「安全・安心・おいしい」を合言葉に、人と自然環境に配慮した農法で、但馬地域の特別栽培米の先がけとなりました。現在では、JAたじまのつちかおり米協議会員430人が但馬全域で約272㌶栽培しています。

 5月31日、同米の30周年を祝う、記念式典をアール・ベル・アンジェ豊岡(豊岡市若松町)で開きました。式典には、つちかおり米協議会や生活協同組合コープこうべ、コープライスセンター、全農パールライス、全農兵庫県本部、行政、菊正宗、JA役職員など約90人が出席。取り組みへの感謝と今後の発展を祈念して、同米で作った純米酒で乾杯しました。

 同協議会の杉岡富之会長は、「当初は、なかなか収量が上がらず、苦労の連続だったと聞いている。先駆者の方々が努力し築き上げてきた技術で、今では安定した収量と高い品質を維持できている。今後も先駆者の方々への感謝の気持ちを忘れず、安全安心な米づくりを継続し、消費者の信頼を積み重ねていこう」とあいさつ。

 尾﨑市朗代表理事組合長は、「出荷を担当するJAたじまとして、生産者の方々を支え、消費者においしいお米を届けられるよう今後も尽力していきたい」と意欲を示しました。式典ではこのほか、当初から同米を継続して栽培する生産者34人を表彰。感謝状と記念品を贈呈しました。170531tutikaori30naka.jpg

 同米は、化学合成肥料窒素成分を慣行栽培の9割減、農薬の使用を慣行栽培の5割以下に抑えてつくる特別栽培米コシヒカリです。同生協が掲げる、人と自然にやさしい食べ物づくりを目指して、安全・安心をいっそう追及するブランド「フードプラン」に指定されています。中山間地域独特の気候である昼夜の温度差を利用して栽培する同米は、強い粘りとコシがあり、冷めてもおいしいのが特長。同生協の予約宅配制度「お米友の会」の会員サービスを通し購入することができます。