「豊岡ぶどう」査定会 出来は上々

170909budou1.jpg 葡萄部は9月9日、出荷が最盛期を迎えた「豊岡ぶどう」の今季の出来具合をみる品位査定会を豊岡営農生活センターで開きました。今年は空梅雨で、平均果房重は516.9gとやや小ぶりですが、日照時間に恵まれ平均糖度は17.8度と上々の結果。10月下旬までに東京の洋菓子店や豊岡市アンテナショップのほか、贈答用に全国へ約3tの出荷を見込んでいます。

 葡萄部では市内の生産者44戸が約11haで「豊岡ぶどう」を生産します。同部の出荷量の約5割を占める大粒系の「ピオーネ」を中心に「藤稔」や「ベリーA」などさまざまな品種を栽培。査定会は今季の生育状況や作柄を確認し、部内で規格の統一をはかることを目的に毎年開いています。

 査定会場には17人の部員が持ち込んだ色や大きさの違うブドウ10品種30点が並びました。部員役員と豊岡農業改良普及センター職員らが、房の粒の重さや糖度を測定。査定後、部員らは試食しながら今季の出来栄えを確認していました。

 関光明部長は「天候不順による生育への影響を心配したが、生産者各自の栽培管理のおかげで順調に育っている。これから大きさや甘さが増してさらにおいしくなるので、ぜひ豊岡ぶどうを味わってほしい」と話していました。

 葡萄部では主力の「ピオーネ」だけでなく、皮ごと食べられる「シャインマスカット」や甘みが強い「クインニーナ」など、近年消費者の人気が高まっている品種の生産にも力を入れていきます。