品質と収量を上げよう 次年度の栽培に向けて水稲栽培研修会

171222suitousaibaikennsyuukai.jpg JAたじま村岡営農生活センターは12月22日、美方郡で栽培が盛んな「みかた棚田米」と「つちかおり米」の生産者を対象とした水稲の栽培研修会を同センターで開きました。水稲生産者約40人が出席し、平成30産の栽培で重点的に取り組むべき作業を確認しました。

 研修会では、同センターの吉田修久営農相談員が、今年度を振り返り、収穫と品質が低下したことを説明。原因として、7月中旬以降の長雨や9月の日照不足の影響で、出穂や穂肥にばらつきが生じ、早期刈り取りによる未熟米や刈り遅れによる着色粒が混在したことを挙げました。収量と品質を上げるために、栽植密度を見直し、登熟の時期を揃える水管理と刈り取り時期の見極めに努めるよう呼び掛けたほか、害虫の被害で品質を落とさないために、畦畔の草刈りと除草剤などの農薬による適期除草を促しました。

 研修会に参加した男性は、「適期の収穫が収量と品質に大きく影響することを改めて理解した。今後は、登熟のばらつきを抑えるよう栽培管理に励みたい」と話していました。

 吉田営農相談員は、「今後も営農指導を通じて収量と農家所得の向上に貢献したい。次年度を豊作の年にできるよう生産者と一丸となって栽培に努めていく」と話していました。