朝倉さんしょのさらなる普及に向けて料理講習会

 JAたじま朝倉さんしょ部会養父支部は2月16日、特産の「朝倉さんしょ」を使った料理講習会を総合営農センターで開きました。同支部会員ら生産者やその家族、地域住民らが参加し、JA職員や行政関係者らと一緒に料理を作って交流しました。

180216sansyo.jpg 料理講習会は、生産者やその家族が各家庭で味わっている料理を作り、朝倉さんしょの楽しみ方や活用方法などの情報を共有することで、生産者からの消費拡大を目的に開いています。

 参加者らは4班に分かれ、各家庭のこだわりや調理の注意点などの意見を交わしながら、朝倉さんしょをふんだんに使って調理を楽しみました。朝倉さんしょ入り山菜おこわ、朝倉さんしょちりめんなどの定番料理や、同部会が開いた料理コンテストで平成26年の最優秀賞に輝いた鶏と朝倉さんしょのポン酢和え、朝倉さんしょの佃煮入りサラダといった工夫を凝らした創作料理など、計6品を完成させました。

 講習会に参加した女性は、「いつも家で作るのとは違った料理や加工の方法などを、調理しながら楽しく学べた。さっそく家でも作ってみたい」と話していました。

 同部会の福井悦雄部会長は、「生産者は生産するだけでなく、生産者同士の交流を深め各家庭のレシピを紹介し合うなどして消費の拡大にも努め、朝倉さんしょのさらなる普及につなげたい」と話しました。

 養父市八鹿町が発祥地とされる朝倉さんしょは、実が柔らかく大粒で房が大きく、フルーティで爽やかな香りと後を引かない辛さが特長。同部会では29年度、但馬全域で約500人が1万2千本を超える朝倉さんしょを栽培し、12tを出荷しました。