児童が収穫 伝統野菜「八代オクラ」給食に

180905okura1.jpg JAたじま日高農産物直売所出荷部会の吉岡亮さんのほ場で9月5日、地元の豊岡市立八代小学校の児童らが伝統野菜「八代オクラ」を収穫しました。収穫したオクラは、7日に市内9つの小中学校の給食で「おくらのスープ」として登場し、約1700人が味わいました。

 部会では豊岡市立日高学校給食センターと協力して、農業体験や給食を通して児童らに食の大切さや伝統野菜に関心を深めてもらおうと、この取り組みを昨年企画しました。今年で2回目となります。

 八代オクラは多角形で、一般的なオクラより太くて大きく柔らかいのが特徴。日高町の八代地区で自家消費用として50年以上前から作られてきました。

 全校生31人は吉岡さんの指導で、6月に約300本の八代オクラを定植。5日には収穫の仕方を教わった後、自分たちの背丈以上に伸びた茎を手元に引き寄せながら、食べ頃の10cm前後のオクラをはさみで切り取りました。給食センターには児童らが収穫したものと合わせて30kgを納品しました。

 6年生児童の一人は、「大きくて立派なオクラができていて驚いた。去年食べたらおいしかったので、給食が楽しみ」と笑顔で話しました。吉岡さんは、「伝統野菜に興味を持つきっかけになれば。猛暑や干ばつ等で生育遅れも心配したが、今が一番食べ頃。ぜひ味わってほしい」と話していました。