「豊岡ぶどう」のさらなる振興へ 総会で意思統一

190228budousoukai.jpg

 豊岡市の特産「豊岡ぶどう」を生産するJAたじま葡萄部は平成31度、高品質で安全・安心なブドウ作りと販売力の強化に努め、ブランドのさらなる振興を図る。228日、第51回通常総会を豊岡営農生活センターで開き、生産者や市場関係者、行政、JAなど関係者ら約50人が、次年度の取組を確認しました。

 同部は30年度、生産者44人で「ピオーネ」や「シャインマスカット」など21品種を栽培。29年度より900㌔増の3.2㌧を地元の市場やJAたじまの農産物直売所「ファーマーズマーケットたじまんま」などに出荷したほか、贈答用や豊岡市のふるさと納税謝礼品として全国に発送しました。地元内外への積極的な販売促進活動が後押しとなり、販売高は前年度比132㌫でした。31年度は、晩腐病や猛暑への対策、講習会を通した部員の栽培技術の向上に努めるほか、需要の高い「ブラックビート」や「クインニーナ」などの皮ごと食べられる品種の増産、「豊岡ぶどう」だと一目で分かってもらうための出荷包装資材の開発などに取り組みます。また、安全・安心な農作物の証である兵庫県の「ひょうご安心ブランド」や豊岡市の認証ブランド「コウノトリの舞」の登録面積の拡大にも引き続き取り組み、「豊岡ぶどう」の信頼度をさらに高めます。

 総会では、30年度の事業報告と収支決算、31年度の事業計画と収支予算など全5議案を審議し、全て原案通り承認しました。関光明部長(写真)は、「他府県への出荷が増え、豊岡ぶどうを知ってもらえる機会が増えた。より多くに人に食べてもらえるよう今後は質だけでなく、販売についても一層努力していこう」と呼び掛けました。