岩津ねぎ一層の振興へ     規模拡大めざす

 JAたじま岩津ねぎ部会は3月26日、和田山支店で生産者大会を開きました。生産農家250戸、栽培面積30haを2019年度の目標に掲げました。

 18年度は市内の176戸が部会に所属し、約22haで岩津ねぎを生産しました。豪雨や干ばつ、台風などの影響で生育遅れが見られましたが、生産者の努力もあり、産地が定める11月23日の販売解禁に間に合いました。その後は暖冬で積雪がほとんどなく、品薄傾向にある年末の最需要期も安定して出荷。初出荷から2月下旬までで、137tを出荷しました。

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 大会では19年度の栽培に向けて栽培管理の要点を確認。排水の悪いほ場では病害虫の発生率が高まるため、条間の溝切りや除草をするなどして排水効率を上げることや白根を伸ばすための土寄せなど基本的な作業を確実に行うことを申し合わせました。

 荒川欣也部会長は「近年の異常気象で栽培は大変だが、部会員一人一人が産地を担うという意識を持って、仲間とともに高品質な岩津ねぎの生産に取り組もう」と話し、栽培講習会の積極的な参加を呼びかけました。

 今季の優秀な生産者も表彰しました。圃場と生産物を合わせた審査の得点が最も高かった田路行勝さん(写真)を最優秀賞の兵庫県知事賞に選びました。田路さんは「圃場が冠水する被害があり肥培管理に力を入れた。生育は回復し、品質を維持しながら最後まで出荷することができた」と喜んでいました。

その他の受賞者は次の通り。

◇優秀賞
 朝来市長賞 池野常夫さん
 朝来農林振興事務所長賞 松本俊美さん
 朝来農業改良普及センター所長賞 清原敬二さん
 兵庫県農業協同組合中央会長賞 山田豊さん
 全国農業協同組合連合会兵庫県本部長賞 坂上諒一
 たじま農業協同組合長賞 徳網豊春さん
◇優良賞
 JAたじま岩津ねぎ部会長賞
  中村敏明さん、今村栄さん、福島康彦さん、山脇護さん