多収米の栽培技術向上を目指して研修会開催

191114tasyumai1.jpg JAたじまは1114日、多収穫米に取り組む生産者を集めて研修会を本店で開き、今年度の課題と来年度に向けた対策などを示しました。

 研修会には生産者、行政やJA関係者ら約130人が出席。尾﨑市朗組合長は「米どころ但馬の米は需要が高い。コシヒカリと合わせて多収穫米に取り組むことで所得拡大、経営安定につなげてほしい」とあいさつ。営農課職員が課題と対策を報告。今季は田植え後の低温で茎数が不足し減収、出穂後の異常な高温で白未熟粒が発生し低品質となりました。来季に向けて、品種の特性に合わせた田植え時期と栽植密度、施肥管理を実施して収量を確保すること、また品質向上のために根域を広げる耕耘や適期防除の徹底を呼び掛け、反収600kgを目標に設定しました。各営農生活センターで再度、講習会を開きます。

 生産者の生産意欲と栽培技術の向上を目的に多収穫米選手権を初めて開き、上位入賞者を表彰しました。反収とJAへの出荷実績から、最優秀賞に朝来市の農事組合法人立野営農組合を選びました。藤本三郎組合長は「JA職員に勧められて始めた。組合員の日頃の管理のおかげで収量、品質ともに良かった。来季はさらに作付面積を拡大したい」と話しました。

 多収穫米の先進地、JA新潟みらい農政米穀課の涌井和孝さんによる講演もありました。

そのほかの入賞者は次のとおり。
【優秀賞】
株式会社ジョイファーム朝日、長瀬圭裕さん、岩本安利さん、小林隆夫さん、足立俊之さん、森田強さん、岡本与志樹さん、谷岡泰好さん、森田諭さん
【特別賞】
株式会社ジョイファーム朝日、瀬尾雅仁さん、株式会社坪口農事未来研究所