ホウレンソウ収穫機械化目指す

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 おおや高原有機野菜部会はホウレンソウ収穫機の導入を検討しています。同部会は10人で軟弱野菜など全7品目を栽培しており、ホウレンソウは全体の約半分を占め、2019年度は約40トン出荷した主要品目です。1日におおや高原で開いたおおや高原機械化実証ほ場実演会に同部会員やメーカー職員、行政など約20人が参加しました。

 同部会は19年度、先進的に収穫機を導入している広島県と岐阜県に視察研修に行きました。導入に向けて、20年度は同高原で試験を行っています。作業を機械化することで、人手不足解消や生産拡大、省力化に繋げ、生産性の向上を目指します。

 導入予定の収穫機は、体に負担がかかる収穫作業を立ったまま行えるほか、4条同時に収穫でき、手作業に比べて10倍の速さが期待できます。収穫後、7キロあたり5分程度の手選別を経て、養父市大屋野菜集出荷場に持ち込み、再度選別や包装して出荷する予定です。

 同部会の金谷智之部会長は「機械化することでさまざまなメリットとデメリットがある。これからの伸びしろを考えながら、導入を前向きに検討したい」と話していました。収穫機に合わせた播種やハウスの管理方法の確立、収穫機導入後の体制づくりなどが課題です。