食品衛生法改正を前に研修会実施

0708食品衛生法改正.jpg JAたじま豊岡営農生活センターで7月8日に開かれた豊岡市農産物直売所連絡協議会主催の食品衛生法改正に係る研修会に同JAファーマーズマーケット「たじまんま」の出荷者や豊岡市農産物直売所連絡協議会の会員ら約100人が参加しました。漬物を主に製造する市内の生産者を対象にしたもので、令和3年6月から改正される食品衛生法の変更点などを学びました。
 研修会は、豊岡農業改良普及センターが事務局を務めました。講師の豊岡健康福祉事務所食品薬務衛生課の職員が、食品衛生法の改正について講義しました。主な改正点は、「許可業種」の新設や統合と新たに「届出制度」が創設される点です。これにより、今まで許可が必要のなかった業種で新たに営業許可が必要になるケースももあります。漬物を製造する方の例では、改正後は漬物製造業に営業許可が必要となることや、改正の時点(令和3年6月1日)で既に営業を行っている場合は、改正後3年間の経過措置期間が設けられ、遅くとも令和6年5月31日までに対応が必要であることを説明しました。
 また、HACCP(ハサップ)の考え方を取り入れた衛生管理についても説明しました。HACCPとは、原料の受け入れから製造、出荷までの工程ごとに食中毒などの健康被害を引き起こす危害を予測し、特に重要な点を継続的に監視することで製品の安全性を確保する衛生管理手法のことです。この考え方を取り入れて、衛生管理計画書やその実施記録を作成することで衛生管理を「見える化」することを話しました。
 参加者たちは食品安全、品質管理等の取り組みについて疑問点を質問したりして改正内容を確認しました。