令和2年度 秋のピーマン講習会を開催

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 JAたじまの但東町野菜生産組合ピーマン部会は8日、令和2年度の秋のピーマン栽培講習会を開きました。豊岡市但東町西野々の今井浩幸さんの圃場(ほじょう)で、生産者約25人が参加しました。

 同部会の小西康之部会長が「今年のピーマンの販売価格は例年に比べて高い。出荷はあと20日ほどなのでもう少し頑張ってほしい」とあいさつしました。JA職員や豊岡農業改良普及センターの職員が今年度のピーマン栽培の振り返りと圃場選定や次年度栽培について指導しました。

 今年度、同町のピーマン栽培の圃場では青枯病の被害が多く見られ、青枯病のピーマン株は推定4300本にのぼり全体の約11パーセントを占めました。その為、青枯病対策として、接木を行うことを勧めました。接木を行うことで、青枯病などの地下部から伝染する疫病に強く薬剤の散布量を減らすことが出来ることや、収穫期間が長く収量を増やすことが出来ることを伝えました。

 今井さんはピーマンの栽培を始めて5年目。3年目を迎えた時に試験的に接木苗を取り入れました。今年は1500本定植した内、接木苗を約65パーセントの960本定植しました。今井さんは「接木苗は枯れず、収穫量を増やすことが出来た。来年度は接木苗を8090パーセントに増やしていき、生産基盤を安定させていきたい」と話しました。