香港・日本人学校の児童らに食育授業開催

210714香港日本人学校でオンライン食育授業.jpg JAたじまの米穀課は7月1314日、農林中央金庫と連携して、香港日本人学校の児童らに向けてオンラインで食育授業を開きました。但馬地方の行政や生産者、JAが一丸となってコウノトリの共生を目指して取り組む「コウノトリ育む農法」で栽培されている「コウノトリ育むお米」の生産や販売を紹介しました。

 13日は香港日本人学校大埔(たいぽ)校の5年生52人、14日は同学校香港校5年生51人を対象に実施しました。オンラインで同課が「コウノトリ育むお米」には化学肥料を使わないなど環境に配慮していることを説明し、同米が生産から輸出されるまでの動画を視聴しました。児童らから「なぜ輸出時に真空にするのか」「生き物がいない方が稲が育つと思っていたのでびっくりした」などの質問や感想がありました。農業を身近に触れる機会が少ないため、食と農、自然環境と共生する持続可能な地域づくり等について考える機会になったようです。

 現地の農林中金職員が、米の輸出実績が年々増加し、日本米の輸出先は香港が最多で、全体の約3割を占めていることなどを説明しました。

 現在、コウノトリ育むお米の輸出は8ヵ国で、香港への輸出は2017年から始まりました。4.5tから始まり、2020年は6.6t輸出しました。2021年も同量程度の輸出を予定しています。

 同JA米穀課の木谷和喜課長は「今回のオンラインでの食育授業を通じて、児童らが農業や食品流通に関心を持ってくれる機会になれば」と話しました。