ドローン防除開始 中山間地で効果発揮 

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 JAたじまは、スマート農業による作業効率の向上に力を入れています。毎年7月中旬から行う水稲のカメムシ防除作業を、従来の無人ヘリコプターに加えて、今年から農業用ドローン(小型無人飛行機)を使った防除も始めました。中山間地の多い但馬地域では、特にドローン防除の効果を発揮します。今年は全体の約1000haのうち約400haをドローン防除で行い、JAの中期計画では2024年度に1000haまで面積を拡大する予定です。

 ドローンは小回りが利くため、中山間地に多い、比較的狭いほ場への散布に適しています。ほ場や散布についての情報はクラウド上で管理され、データを蓄積し、来年以降の防除に役立てます。

 730日には、新温泉町桐岡にある約10haのほ場をドローン防除で行いました。同地区は標高約250mに位置し、棚田が広がっています。防除に立ち会った新温泉町の赤坂裕司さんは「隅々まで丁寧に散布できている。カメムシの防除だけでなく、今後はそのほかの農作業効率化も期待したい」と話しました。