有機農業の基本を知って 有機農業教室を開校

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 JAたじまは4月11日、組合員を対象に、令和4年度「やさしい有機農業教室」を開校しました。但馬全域から29人の申し込みがありました。受講者らは来年1月まで毎月一回、座学と実習を通じて有機農業の理論や具体的な栽培方法を学びます。

 安全・安心な農産物の生産、直売所への出荷量拡大がねらいです。農薬や化学肥料を使わず、人や環境に配慮した有機農業の実践者を増やそうと、平成24年から毎年開いています。

 兵庫県農漁村社会研究所理事長で神戸大学名誉教授の保田茂さんが塾長、兵庫県立農林水産技術総合センター次長の西村いつきさんが講師を務めます。実習では11畝(2.5m)に、ピーマンやナスなどを栽培します。12月に収穫した野菜を使って料理実習を行う予定です。

 豊岡営農生活センター(豊岡市八社宮)で開いた開講式には受講者やJA、行政など関係者らが出席しました。第1回は、有機農業の思想と技術についての講義後、米ぬかや油かす、魚粉等を使ったぼかし肥料づくりを実習しました。今回作ったぼかし肥料は、約3週間かけて発酵させ、次回のピーマンやナスなどの植え付け時に肥料として使用します。

 同JA営農生産部の小西明彦部長は「有機農業で栽培した安全・安心なおいしい野菜を自家消費だけでなく地域の皆様にも提供するために、ファーマーズマーケットたじまんまへの出荷を目標に取り組んでほしい」と話しました。