GH評価制度を導入 JAたじまで初めての試み

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 JAたじま営農企画課では、今年度初めてGH(グリーンハーベスター)評価制度を導入しました。7月下旬から8月上旬にかけて、同JAGH評価員が対象の生産者を訪れ、聞き取りと評価を行いました。

 GH評価制度は「日本GAP規範」に基づく農場評価制度のことで、持続的な農場経営と産地育成のための「GAP教育システム」として開発されたものです。「〇」と「×」の単純な評価でなく、各項目のリスクレベルに応じて5段階で「どこに問題があるのか」や「どの程度問題なのか」を明らかにし、持ち点から各項目の評価に応じた点数を減点します。そして問題の重要性と緊急性を明らかにし、改善の優先順位を明確にします。

 同JAは昨年、地域農業の担い手に出向く担当者(愛称TAC=タック)や営農相談員など12人の職員がGH評価員の資格を取得しました。今回は「コウノトリ育むお米」で有機JAS認証を取得している15農家のうち、10農家で実施しました。ほ場や施設を確認し、聞き取りを行いました。残りの5農家は今年度中に実施する予定です。

 評価を受けた豊岡市日高町の尾藤光さんは評価後に「『管理の見える化』がとても大事。安全・安心な米を作るために必要な制度だと思った」と話しました。

 同JA評価員で営農企画課の石井淳副課長は「今までは生産者に作付け提案や栽培指導を中心に行っていたが、今後はGH評価を通じて労働環境の改善や施設の衛生管理等への助言にも取り組んでいきたい」と話しました。

 今後同JAでは、営農相談員全員がGH評価員の資格を取得し管内に広げていく予定です。