目指せ販売高1億円 接木苗が鍵 但東町野菜生産組合ピーマン部会

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 但東町野菜生産組合のピーマン部会は、2月22日に豊岡市但東町内で開いた実績検討会で、今年の夏秋ピーマン「たじまピーマン」販売高の1億円達成を目指すことを決めました。目標達成のためには、ピーマンの栽培拡大や出荷量増加が必須です。今年は、昨年より約1,000本多い4万本の植え付けを計画しているほか、病気に強い接木苗の導入に力を入れます。ピーマンの安定出荷を図り、出荷量増加に結びつけます。

 豊岡農業改良普及センター職員が、昨年行った接木苗の栽培試験の結果を報告。青枯病の発生を約90%防ぐことができ、疫病にも耐性が見込める接木苗栽培ですが、主流の実生苗と比べて初期生育が悪く、収量が低くなりやすい傾向がありました。定植後に摘花を行うことで、これらの問題を解決でき、1本あたりの収量が実生苗よりも接木苗の方が多くなったことを報告しました。JA職員が実生苗から接木苗への移行を積極的に呼びかけ、今年は昨年からほぼ倍増の17,800本の予定です。

 実績検討会には、同組合員やJA役職員、関係機関ら約50人が参加。同組合の総会も開催しました。

 同組合では、町内の36人がピーマンを中心にウドや実エンドウなどを生産しています。2018年度には販売高が1億円を突破したが、22年度は青枯病などの病気が発生したこともあり約9,500万円で、1億円を下回りました。