香住なしの学校が開校 後継者不足解消目指す 香美町新規就農者育成・定着推進協議会

JAたじま 後継者育成する「香住なしの学校」入学式 0403.jpg 兵庫県香美町やJAたじまの香住果樹園芸組合、行政などでつくる香美町新規就農者育成・定着推進協議会は3日、地元農家から梨の栽培方法を学ぶ「香住なしの学校」を開校させました。大阪府出身のIターン就農者を一期生として迎え入れます。協議会は同学校を通じて、梨農家の高齢化や後継者不足などの問題を解決し、栽培面積や生産量の維持・拡大を目指します。
 県内最大の梨「二十世紀」産地である香美町香住区内では、農家の高齢化などで人手不足が深刻化しています。昭和45年には280戸が約120haで生産し、梨生産地としてピークを迎えたが、現在は40戸で約13haまで減少。梨生産地を守るため、同協議会は令和5年3月に発足しました。
 「香住なしの学校」は2年間、30aの研修園を活用して、梨「二十世紀」の栽培方法を一から学びます。講師はJA同組合の駒居勝組合長と、黒野幹彦さんが務めます。卒業後には新規就農者として定着することが目標です。研修生の屋麻戸寛典さんは「地域に認められる農家になって、わたしの後継者にもバトンをつなげられるようにしたい」と意気込みました。