消費者招いて米づくり体験 春に植えた田で稲刈り つちかおり米協議会

230916JAたじま つちかおり米産地交流会稲刈り.JPG JAたじまのつちかおり米協議会や生活協同組合コープこうべらは9月16日、消費者を対象に、「コープス親子で米づくり体験ツアー」を宿泊研修施設「うづかの森」(美方郡香美町)で開きました。ツアーは5月の田植え、6月の生きもの調査に続き3回目。今回は神戸市などから生協組合員の親子1738人が参加し、農産物検査の模擬体験と稲刈りを行いました。

 NPO法人「しんぐるまざあず・ふぉーらむ・神戸ウエスト」やコープライスセンター、全農パールライス、JA全農兵庫も協力して開催。兵庫県但馬産の特別栽培米コシヒカリ「つちかおり米」の田植えから収穫までを体験することで、安全・安心な栽培方法を知ってもらい消費拡大につなげることが目的です。

 午前中にJA村岡営農生活センターで行った米の農産物検査の模擬体験では、JA職員から検査手順の説明を受け、米袋から抜き取った玄米をカルトンにのせ、粒のそろい具合や色味の確認方法を学びました。午後に産地交流田で行われた稲刈り体験では、同協議会役員らが稲刈りの手順を説明し、参加者は手で稲を刈り取り、藁で束ねて稲木に干すまでを体験しました。参加した親子は「初めての稲刈りは難しかったが楽しかった。田植えの時からは想像できないほど稲が大きくなっていて驚いた」と語りました。つちかおり米協議会の安岡平夫会長は「今年は猛暑で収量が少ないが良い出来だ。今回の体験をきっかけに米一粒一粒を大切に食べてほしい」と話しました。