梨の出荷迎え情報共有 兵庫県梨振興協議会らが研究大会

409fd26280368a66ba99aba67d690e193d86bf00.jpeg 生産者や県・市・町・JAなど関係機関で構成される兵庫県梨振興協議会は111日、第47回兵庫県梨研究大会を兵庫県立北部農業技術センター(朝来市和田山町)で開きました。梨の代表的な品種「二十世紀」の一大産地である鳥取県湯梨浜町から講師を招き、先進地の取り組みを学んだほか、平成30年にデビューした「なしおとめ」についての情報共有を行いました。

 生産者や行政、JAら約100人が参加。講演では鳥取県湯梨浜町産業振興課の清水豊係長と鳥取県中部総合事務所農林局農業振興課の伊垢離孝明係長から「鳥取県湯梨浜町における日本なしの新規栽培者確保・育成と園地継承の取組」と題して、生産振興のための取り組みを紹介しました。梨生産者の高齢化や後継者不足の問題点を解決するために、新規栽培者の確保や園地継承が大切であることを伝えました。

 兵庫県立農林水産技術総合センター農業技術センター農産園芸部の松浦克彦部長が「『なしおとめ』の育成経過と今後の展望」と題した講演を開き、参加者は品種改良の経緯や他品種との違いを学びました。「なしおとめ」は県が開発・育成した品種。管内で栽培するナシの8割を占める主力品種「二十世紀」よりも果実が大きく糖度が高いのが特徴です。