「朝倉さんしょ」出荷最盛 品質や香り上々

朝倉さんしょ出荷最盛.jpg

 JAたじまが重点振興品目に掲げる「朝倉さんしょ」が出荷の最盛を迎えています。3月の低温被害が懸念されましたが、4月末からの温厚な気候に恵まれ実の付き具合は順調です。517日に始まった出荷は6月上旬まで続き、令和6年度は昨年より約7t増の24tを目指しています。

 収穫した「朝倉さんしょ」は、各営農生活センターで検品と10㎏ごとに箱詰めを行い、生のまま京阪神の市場を中心に出荷する他、冷凍加工して通年販売しています。昨年に引き続き「たじまんまオンラインショップ」でも販売し、売れ行きは好調です。

 JAたじま朝倉さんしょ部会が生産する「朝倉さんしょ」は、かんきつ系の爽やかな香りと、まろやかな辛みが特徴です。但馬全域で641戸が栽培しています。部会では積極的に「朝倉さんしょ」の新植本数を増やすことで、出荷量の増加を図っています。令和5年度で累計本数は21,117本となりました。令和5年度の販売単価は、令和4年度実績の1㎏あたり2,472円に対し、1,486円増の3,958円となり生産者の増産意欲は一層高まっています。

 同部会の福井悦雄さんは「今年も立派な『朝倉さんしょ』が収穫できました。『朝倉さんしょ』の辛さと香りを家庭で楽しんでほしい」と笑顔で話しました。部会では、食育や販売促進活動を通じて、消費拡大を目指したPRに努めています。