香住梨「二十世紀」出荷開始 甘さを蓄え高品質
JAたじま香住果樹園芸組合は、香美町香住区で生産される梨「二十世紀」の出荷を8月30日から始めました。今年は、7月と8月の気温が高く降雨が少なかった影響を受け玉太りがやや小ぶりになりましたが、糖度は平年を上回る高品質の出来です。出荷は9月中旬まで続き、100tの出荷を目指します。
同町の地域おこし協力隊を経て梨農家1年目を迎え、30aを栽培する福井功一さんは、「一口かじると甘さが染み出ておいしい梨ができた。気軽に手に取ってもらい多くの人に味わってもらえるよう、収穫作業に励みたい」と意気込みを話しました。
収穫された梨はJA香住梨選果場に運び込まれ、作業員約40人が品質や傷の有無などを確認し等級ごとに箱詰めします。同組合の駒居勝組合長は「今年は雨が少なく玉太りがやや小ぶりになったが、今後甘さと酸味のバランスが良い大玉になることを期待したい。独特のシャリ感とおいしさを楽しんでいただける梨を届けたい」と話しました。
同組合は、梨生産者36戸で構成。新規就農者を育成する「香住なしの学校」研修生1人を含む37人が、12.2haで栽培を行います。香住選果場直売所で販売する他、大阪や豊岡の市場、JAファーマーズマーケット「たじまんま」に出荷します。「たじまんまオンラインショップ」や各ショッピングサイト、同町のふるさと納税でも購入できます。