たじまピーマン栽培に向けて 新規・2年目栽培者を巡回

2021.05.28

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 JAたじまの特産品である夏秋ピーマン「たじまピーマン」の出荷が6月中旬から始まります。ピーマン協議会但東支部の但東町野菜生産組合ピーマン部会は5月25日、但東町内の新規・2年目栽培者を対象にほ場巡回を開きました。同部会は、毎年ほ場巡回や講習会で栽培経験が浅い会員をサポートし、生産者の技術や収量の向上を図っています。

 同組合の羽尻宏組合長や同部会の小西康之部会長、JA職員、行政らが4カ所のほ場の生育状況を確認し、今後の栽培管理を指導しました。

 

 今年は4月に定植し、生育は順調です。しかし、近畿地方は昨年より25日も早い5月16日に梅雨入りしました。長梅雨になると根腐れや病害虫の被害が発生する恐れがあるため、排水対策の重要性を伝えました。

 JA職員や先輩部員に勧められ、勤めていた会社を早期退職し、今春からたじまピーマンの栽培を始めた今井勉さんは、16アールのほ場で1300本定植しました。同部会での今年の新規栽培者は今井さんただ一人です。同部会が導入を進めている、日射量に応じて自動でかん水ができる拍動かん水装置を今後導入します。ピーマンの収量増加を期待します。今井さんは「農業が楽しい。まだまだ分からないことばかりだが先輩農家に聞きながら、1本あたり10キロの収穫量を目指して頑張りたい」と意気込みを語りました。

 同協議会が生産する「たじまピーマン」は、夏から秋にかけて収穫のピークを迎えます。但馬全域で栽培されており、関西最大級の産地です。今季は172人が約11.8ヘクタールのほ場で栽培します。