大学生がピーマン収穫支援 今年で3年目 実施期間延長など試行錯誤 JA全農兵庫と協力

2025.08.29

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 JAたじまとJA全農兵庫は、JA特産の夏秋ピーマン「たじまピーマン」の産地規模拡大に向けて、収穫作業の労働力支援を試験的に行っています。今年で3年目となり、実施期間を延ばすなど試行錯誤しており、事業定着に向けて検討しています。

 この取り組みは、関西最大級の出荷量を誇る「たじまピーマン」の産地拡大に向け、人手が必要となる収穫作業の支援を目指したもの。JA管内全体の出荷量の約半数を占める但東町野菜生産組合ピーマン部会に所属する生産者が今回の試験に協力しています。

 全農兵庫が関西圏の大学を通じて労力支援の人材を募集。農業サークルに所属する龍谷大学の学生3人から応募がありました。

 実施期間は、過去2年は3日のみだったが、今回は818日からの12日間。実働時間は54時間に上り、アルバイト代は生産者が負担します。前回まではピーマン収穫のみでしたが、樹勢を保つ目的で剪定作業も行いました。受け入れ農家の中川剛聡さんは「日が経つにつれ収穫作業も慣れてきて、収穫以外の作業も任せられるようになった」と笑顔で話します。

 作業は、日中を避けた7時から10時と15時から18時。同町内のペンションに宿泊しました。

 大学卒業後は農家を志す参加者の一人は「農業に集中できる環境が整っていてとても楽しかった。農作業を効率化するために、たくさんの工夫があり、学びがあった」と話しました。